新卒で一人暮らしを始めると、ワクワクする気持ちと同時に「あれ、こんなに大変なの？」と戸惑うことがたくさんあるものです。
初めての仕事でクタクタなのに、家賃や光熱費の支払い、毎日のご飯づくりや掃除まで全部やらなきゃいけない…。
ちょっと聞いただけでも「楽しくないかも」と気が重くなるかもしれません。
でも、ポイントさえ押さえれば「もう無理！」とギブアップしたくなるような生活から抜け出せます。
ここでは新卒の一人暮らしがきつい理由と、一人暮らしを「楽」にするための家探しのコツをまとめました。
新卒一人暮らしがきつい理由とは？
お金が足りない！給料と家賃のバランスが厳しい
新卒の給料は、正直なところそこまで多くありません。
なのに家賃や光熱費、スマホ代、交通費、食費、いろんなサブスク代…と、出費がわんさかあります。
特に東京など家賃が高い地域だと、給料の半分以上が家賃で消えてしまうなんてこともあるある話です。
「安い物件を選べばいいんじゃ？」と思うかもしれません。
でも安すぎる物件は駅から遠かったり、古くて設備がイマイチだったりすることも多いです。
さらにエアコンが古いと電気代が高くついたりと、結局トータルで見たら出費が増えるパターンもあります。
目先の家賃だけで飛びつくと、「あれ、思ったより生活カツカツだぞ…？」となりがちです。
仕事の疲れが取れない！生活リズムの変化がきつい
新卒1年目は覚えることがたくさんあって、残業も多いです。
会社の飲み会や付き合いなどで、帰宅時間が遅くなることもしばしば。
家に帰ってから家事や食事の支度をしていたら、あっという間に寝る時間が遅くなります。
すると慢性的に寝不足で、疲れが抜けないまま次の日の朝を迎える…なんてループに。
家事って意外と時間をとられます。
洗濯物を干す時間、お風呂掃除のタイミング、ゴミ出しのルール、細々とした家のメンテナンス…。
実家で暮らしていたときは気づかなかった「当たり前の雑務」が全部のしかかるのがきつい理由です。
メンタルがやられる！孤独やストレスに耐えられない
一人暮らしは自由な反面、とても孤独を感じる瞬間があります。
誰にも邪魔されずに夜ふかししてゲームをするのは楽しいです。
でも、疲れて帰ってきて「今日誰とも話してない…」って日が続くと、だんだんメンタルがしんどくなることも。
職場が忙しくて友だちとも予定が合わせづらくなると、気づかないうちにストレスが爆発寸前になっていたりします。
さらに仕事での失敗やトラブルがあったとき、実家だと家族が「大丈夫？」と声をかけてくれたり、ご飯を作ってくれたりします。
一人暮らしだとそうはいかないので、心身ともに参ってしまう人も少なくありません。
実家から通えるのに一人暮らしは損？後悔するパターンとは
実家から会社まで通える距離なのに、わざわざ一人暮らしを始める人もいます。
新生活への憧れや「早く親元を離れて自立したい」という気持ちは自然です。
でも、実家にいても通えるなら「もうちょっとお金を貯めてからでもよかったかも…」と後悔する人もいます。
新卒1年目はイレギュラーな出費（会社の飲み会、同期との旅行、新入社員特有の交際費など）も多いです。
経済的に厳しい時期だからこそ、急いで一人暮らしをスタートする必要が本当にあるのか？と考えてみる価値はあります。
もちろん、自分の時間がほしいとか、家族との関係がちょっとギスギスしているとか、事情は人それぞれです。
実家暮らしに戻るのも気まずいと感じる人もいると思います。
でも、はじめは毎月の貯金額がほぼゼロになりやすいので、そこを理解しておかないと「こんなにお金ないの…？」とショックを受けることになります。
新卒一人暮らしが楽になる家探しのコツ
家賃補助ありの会社を選ぶ！経済的負担を軽減する方法
実は最近、若手社員の獲得を目指して「家賃補助制度」を設ける会社が増えています。
就職活動の段階で「住宅手当」や「社宅制度」がある会社をチェックしておくのはとても大事です。
会社によっては最大で家賃の半分を補助してくれる場合もあるので、これがあるとないとでは月の生活費がかなり変わります。
もし就活中の方がこの記事を読んでいるなら、「家賃補助」や「社宅」の情報は見落とさないようにしましょう。
社員寮が充実している会社もあり、初期費用（敷金や礼金）がほぼかからないケースもあります。
「最初の引っ越し費用だけでボーナス数回分が飛んでいった…」なんて悲しい話にならなくて済みます。
家賃補助なしでも大丈夫？コスパの良い物件選びのポイント
家賃補助がない会社でも、一人暮らしを楽にする方法はいろいろあります。
まず、駅から遠くても「電車の路線が便利」な物件を選ぶこと。
駅まで徒歩で遠く感じても、自転車を使えばラクだったり、バスの本数が多くて通勤しやすいケースもあります。
また、築年数が少し古くても、リノベーションされていれば内装がキレイなことがあります。
設備が新しくなっている物件は意外と家賃が抑えめな場合もあるので、見学して確認するのがおすすめです。
さらに、オール電化の物件やインターネット無料の物件は月々の光熱費やネット代が節約できるので、トータルで見たときの出費が少なくなりがちです。
裏技的な話をすると、大家さんや管理会社が家族経営だったりすると家賃交渉に応じてくれることがあります。
さすがに「1万円安くしてください」は難しいですが、「毎月2,000円だけ下がりませんか？」くらいなら、意外とOKしてくれることもあるのでダメもとで聞いてみるのはありです。
ただ、物件探しは想像以上に時間と手間がかかるものです。
「どこが良いか分からない」「条件に合う物件がなかなか見つからない」と悩んでいる方は、仲介手数料が無料・格安の不動産サイトを活用すると、費用を抑えながら理想の部屋を見つけやすくなります。
女性の一人暮らしで安心できる物件の選び方
女性の場合、防犯面が特に気になります。
夜道が暗い場所だと「帰り道が怖い」となるので、近くにコンビニや飲食店があるか、街灯がちゃんとあるかを必ずチェックしましょう。
オートロック付きの建物や、2階以上の部屋だと安心感がアップします。
大きな道路沿いはうるさいイメージがあるかもしれません。
でも人通りが多くて明るいことは、防犯面ではプラスになります。
また、通販で荷物を受け取ることが多い人は「宅配ボックス」があるとめちゃくちゃ便利です。
荷物の受け取りが夜でもOKになるので、ネットショッピングが好きな方は物件選びで重視するといいですよ。
通勤の負担を減らす！社会人に最適な立地とは
社会人になると通勤ラッシュが本当にストレスです。
「もう満員電車に押しつぶされて限界…」という声は多いです。
会社が近ければ自転車通勤や徒歩通勤もできるので、体もラクだし交通費もかからず一石二鳥。
ただ、職場の近くは家賃が高いことも多いので、予算との兼ね合いが難しいところです。
もし満員電車が大嫌いな人は、多少遠くても「始発駅」や「終着駅」に近い物件を選ぶのも手です。
始発駅なら朝の混み具合がちょっとマシだったり、座れる可能性もあります。
あとは「違う路線にあえて乗って、少し遠回りでも座っていく」という裏ワザを使う人もいます。
数十分の遠回りで確実に座れるなら、意外とそっちのほうが快適というパターンがあるんです。
また、新生活のスタートは物件探しだけでなく、引越し費用の節約も重要です。
特に、新卒での一人暮らしは何かとお金がかかるので、引越し業者の一括見積もりサービスを活用することで、少しでも費用を抑えるのがおすすめです。
【まとめ】新卒一人暮らしがきついと感じないための工夫とは？
新卒での一人暮らしは、お金も体力もメンタルも辛くなることが多いです。
でも「どんな会社に入るか」「どんな物件を選ぶか」「どの場所に住むか」で、生活のしんどさがガラッと変わります。
家賃補助がある会社だと経済面がかなり楽になるし、そうでなくても少し駅から離れて安い物件を探したり、リノベーション済みの古い物件を狙ったり、防犯・交通面をしっかり考慮した立地を選ぶなど、工夫次第で生活環境はかなり良くなります。
一人暮らしは自由で楽しい反面、すべてを自分で管理しないといけない大変さもセットです。
とくに最初の1年は覚えることが多くて慌ただしいので、自分の時間とメンタルの余裕を守るためにも、無理なく続けられる住まいを見つけることが大切です。
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないよう、いろんな物件をチェックしたり、先輩や不動産屋さんに相談したりして、納得のいくお部屋を探してみてください。
新生活が楽しくスタートできるよう、まずは自分のライフスタイルに合った家探しから始めてみましょう。
